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ビジネスを行う上で、ソフトウェアの利用は必須です。コンピューターを活用することで、業務効率を向上させるのです。ただ、これを理解するためには、情報システムについて理解しておく必要があります。

また、こうした情報システムをどういった人が開発するのかについて学べば、さらにシステム開発について理解を深めることができます。そのため、情報システムとその開発について解説していきます。

情報システムとは何か

一般に情報システムと言った場合、パソコンを始めとするコンピューターを使い、人間の扱うさまざまな情報を処理するものを指します。

より具体例を挙げると、個人で情報システムを使う例としては、Webブラウザでネットサーフィンをしたり、ECサイトで買い物をしたりなどがあげられます。Microsoft Wordで手紙やFAXを作成したり、Microsoft Excelで家計簿を作成したりといったものも含まれます。

要は、コンピューターを使った操作全般を情報システムといいます。

個人で情報システムを使う場合、その情報システムの構築に要する作業は、ほぼソフトウェアのインストール作業のみとなります。インストールとは、パソコンの中にソフトウェアを入れて使えるようにする作業のことです。ソフトウェアのインストールは、マニュアルを見て基本的な操作方法を覚えれば、誰でも簡単にできるようになっています。

一方、業務で情報システムを使う例としては、例えば銀行においてお金の勘定を行ったり、医療機関において患者の診療情報を施設内で共有したり、会社で人事情報を管理したり、といったものがあります。

業務で情報システムを使う場合、個人での使用に比べて、システムの複雑度が増大します。まず、業務情報はそれぞれのパソコンにばらばらに持つのではありません。サーバーと呼ばれる信頼性の高いコンピューターの中で一括保存し、管理するようになります。

ユーザーが使うパソコンは、ネットワークを通じてサーバーと情報をやりとりすることにより、ユーザーに必要な情報を表示したり、ユーザーからの指示をサーバーに伝えたりする役割を果たします。

ユーザーが使うパソコンは、サーバーの提供するサービスを受けるコンピューターの意味で、クライアントとも言います。1システムにおけるクライアントの数は、大規模なシステムの場合、数千台以上になることもあります。

この膨大な数のクライアントとサーバーをネットワークでつなげることにより、システムが動くことになります。

個人向けと業務向けのソフトウェアの違い

必要とされるソフトウェアの機能についても、個人向けと業務向けで違いがあります。

個人で使うソフトウェアは、ほとんどの場合、Microsoft社などのソフトウェア開発ベンダーの作成したパッケージソフトウェアです。そして、ソフトウェアの機能は購入時に確定されています。

これはどういうことかというと、例えば、ある個人が、ホームページ作成ソフトを購入して、ソフトを活用しているうちに「ホームページに戻る」のボタンの位置が使いにくいと感じ、変えてほしいなあ……と思ったとします。

しかし、いくら使いにくいと思ったからと言って、製造元企業(この場合はホームページ作成ソフトの開発会社)にソフトウェアを修正させる人は、いないです。製造元企業に改善要望を出す人はいるかもしれませんが、製造元企業からの回答はもらえないでしょう。

結局のところ、ユーザーはソフトウェアが多少使いにくかったとしても、そういうものだと割り切ってそのまま使います。

一方、業務で使うソフトウェアは、業務内容や手順が導入先の施設によって異なるために、必要な機能も異なってきます。そのため、情報システム開発を行うベンダー(開発会社)は、ユーザーの業務に合ったソフトウェアを一から作ります。または、一から作らないまでも、ベースとなるソフトウェアの機能を修正(カスタマイズ)し、ユーザーが使えるように再設計するのです。

なお、当サイトでは、単に「情報システム」と書いた場合、業務向け情報システムを指すことにします。

情報システムは、誰が開発するのか

情報システムの開発は、通常、複数人によるプロジェクトチーム体制を組んで行われます。

プロジェクトの意味は、ここでは簡単に「情報システム開発という目的を共有した人たちで集まり、ある期限までに目的を達成するために行う仕事」と理解してください。

プロジェクトチームのメンバーの中で、実際に情報システムの動作や仕様を決めるのは、システムエンジニア、略してSE(エスイー)と呼ばれる人たちです。

システムエンジニアは、コンピューター技術者です。その仕事の内容は、ユーザーの業務や要望を把握し、ソフトウェアをユーザーにどのように使っていただくかを提案します。

また、ソフトウェアをユーザーの要求事項に合わせて作成する場合に、その機能仕様書を作成したり、出来上がったソフトウェアをインストールしてユーザーが現場で使えるようにします。

システムの調子が悪いとき、その原因箇所を特定して元通りの状態に復旧する作業を行うのもシステムエンジニアの役割です。

システムエンジニアは、情報システムの開発において、設計から稼働までの責任を負います。まるで、情報システムに関する町医者のような役割を担います。

情報システムの機能は、システムエンジニアの作成した機能仕様書によって決まります。出来上がった情報システムの完成度や、その情報システムに対するユーザーの満足度の高さは、担当したシステムエンジニアの力量による部分が大きいです。

このように、情報システムは、ユーザーの業務効率を向上させるために開発されます。そして、情報システム導入による効果は、担当のシステムエンジニアが設計する情報システムの機能によって決まることを理解してください。