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PC(パソコン)は、定期的に買い替えが必要となる消耗品です。一般に考えられているPCの耐用期間は、長くても5年から7年程度となります。しかし、お気に入りのゲームや長年業務で使ってきたアプリは、PCを新しいものに替えても従来と同じものを使い続けたいという場合があります。

そのようなとき、古いアプリのインストーラーがあれば新しいPCにインストールを試してみることができます。しかし、古いPCで動くことは確かだけれどもインストーラーがないということも良くあります。このようなとき、普通のユーザーであれば新しいPCでは古いアプリをあきらめるしかないと思われるかもしれません。

実際には、このような場合でもあきらめる前に試せることがあります。

ここでは、インストーラーのない古いアプリを新しいPCに移行する方法についてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することで、お金や手間をかけずにお気に入りのアプリを新しいPCで継続利用するための方法を学ぶことができます。そして、一般的なPCアプリの動作に関する理解を深めることもできます。

なお、ここでは「アプリは、Windowsアプリであること」「古いPCと新しいPCは、ともにWindows OSであること」を前提とします。またWindows OSの互換性の問題により、アプリによっては新しいPCで動かなかったり、動いたとしても使用上の制限が残ったりする場合があることをご了承ください。

プログラムフォルダのファイルをすべて移す

アプリは、「実行形式ファイル」(ファイル名の末尾がEXEとなっているファイル)と「関連ファイル」「設定情報」からなっています。これらのすべてを古いPCから新しいPCに移行すればアプリは動作します。

実行形式ファイルや関連ファイルは、多くの場合「プログラムフォルダ」に入っています。プログラムフォルダの場所を調べるには、次のようにします。

アプリのショートカット(起動するためのアイコン)を右クリック
  →プロパティを選択
  →「ショートカット」タブを選択
  →「リンク先を探す」ボタン(「ファイルの場所を開く」ボタンの場合もあります)をクリック

これでアプリのプログラムフォルダが開きます。プログラムフォルダがわかったら、そこにある全てのファイルを丸ごと新しいPCにコピーします。アプリによっては、これだけで新しいPCで動作します。

関連するファイルを見つけるには、プロセスモニターを使用する

プログラムフォルダを新しいPCに移すだけでは動作しないアプリもあります。その理由は、関連ファイルや設定情報がプログラムフォルダ以外の場所に置かれていてそれらも合わせて移行する必要があるためです。

アプリが使っている関連ファイル等を調べるには、「プロセスモニター」を使うと便利です。プロセスモニターとは、アプリの動作状況を監視して表示してくれるアプリです。「ProcessMonitor」で検索すると見つけられます。フリーソフトウェアのため、Webからダウンロードしてすぐ使うことができます。

使い方は、まず新PCでプロセスモニターを起動します。次にアプリを起動します。すると、プロセスモニターにアプリが処理している関連ファイルや設定情報へのアクセスがリアルタイムに表示されます。これらの情報から、アプリが使っている関連ファイルや設定情報を探り出し新PCへ移行します。

ちなみに、関連ファイルはファイル名の末尾が「DLL」(Dynamic Link Library、アプリと連携して動作するプログラムファイル)になっていることが多いです。

DLLは、Windowsシステムフォルダ(C:\Windows\system32など)と呼ばれる特別なフォルダに入っていることがあります。そのような場合、新しいPCの同じ名前のフォルダに移行するようにしましょう。

そして設定情報は、「レジストリー」に格納されています。レジストリーは、Windows標準に付属する「レジストリーエディタ」を使って移行できます。

このように、アプリを古いPCから新しいPCに移行したいというときに、インストーラーなしでも移行する方法があります。アプリの動作には、プログラムフォルダのファイルと関連ファイル、および設定情報が必要です。これらを移行してやることで、お気に入りのアプリを新しいPCで使うことができるようになります。