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情報システムを構築するプロジェクトは、多くの人の協調によって進められていきます。プロジェクトのメンバー全員が一丸となってプロジェクトに協力してくれるといいのですが、残念ながらそのように行かないこともあります。

プロジェクトメンバーの中に「気難しい人」がいると、とても厄介です。そのような人がプロジェクトメンバーの中に一人いるだけで、プロジェクトの雰囲気が悪くなることもあります。気難しい人の扱いは、注意しなければなりません。

そのような気難しい人が、プロジェクトへの不満を騒ぎ出すと大変です。たった一人の人が騒いだために、プロジェクトがぎくしゃくしてうまく行かなくなることもあります。あなたが担当するプロジェクトでは、このようなことが起こらないようにしなければなりません。

ここでは、システム構築のプロジェクトによくいる「気難しい人」の特徴についてお話しします。さらに、そのような人がいた場合にプロジェクトの責任者(プロジェクトマネージャー)がどのようにしたら良いかについてお話ししていきます。

ここで述べる内容を理解することにより、あなたの担当するプロジェクトの中に気難しい人がいたとしてもスムーズにプロジェクトを進めていくためのスキルを身に付けることができます。

プロジェクトの中にいる気難しい人の特徴

プロジェクトの中にいる「気難しい人」とはどのような人のことでしょうか。思いつくままに書いていくと、「一度言い出したら、他の人の意見を聞き入れない」「理不尽に怒り出す」「プロジェクトへの不満を一方的にぶちまける」「物事を自分の都合の良いように解釈する」「プライドが高い」……といった人になります。

プロジェクトは、多くの人が協調して作業に当たるものです。そのため、気難しい人は「プロジェクトメンバーに向かない人」なのです

しかし、システム構築のプロジェクトにはこうした人が高い確率で混じってしまうのが事実です。どうしてそのようなことになるのでしょうか。

それはおそらく、「システム構築には専門的な知識が必要であると思われがちであるため、その人が持つ専門性が優先されてメンバーに選ばれている」ためであると考えられます。

本来、プロジェクトメンバーとしては「業務の専門性」と「プロジェクトでの協調性」の両方を兼ね備えた人が望ましいのですが、残念ながらそのような人はなかなかいないのかもしれません。

したがって、プロジェクトでの「気難しい人」は「他の人にはない業務への専門性を有している人」と考えて良いのではないかと思います。

プロジェクトに気難しい人がいる場合にどうしたらよいか

それでは、あなたが担当しているプロジェクトの中に気難しい人がいたらどのようにすれば良いでしょうか。まず、その人は専門性を有するがゆえにプロジェクトに選定されたと考えられますので、その専門性に対して理解を示すことが大切です。

そして、その人がプロジェクトの進行を妨げるようなことを言ってきた場合、その発言に一定の理解を示すことです。もちろん、その人の意見をすべて取り入れる必要はありません。それでも、その人の物の見方を理解することはできると思います。

そして、その人の提案や意見を断る場合には「ご意見ありがとうございます。しかし、そのご意見を実施するには時間がかかります。そのため今の仕事が落ち着いてから、また改めてご相談に伺います。しばらくお待ち下さい」と丁重に断るようにします。

気難しい人の相手をする人としては、「子供の扱いに長けた人」が効果的です。そして、プロジェクトには「定められた期間内にシステムを動かす」という時間軸の要素があるため、時間軸の論理をうまく説得の材料に使うのがポイントです。

さまざまな要望に対して、「事情があってすぐにはできませんが、しかるべき時に対応します」という態度で臨むことが大切です。そして、時間をかけて徐々にその気難しい人をプロジェクトの味方に引き入れていくようにしましょう。

また、「気難しい人」の情報はプロジェクトメンバーやお客様の別部門の人などに少しでも流しておくと良いかもしれません。そのような情報が、プロジェクトでのネットワーキング(メンバーの人間関係構築)に役立ちます。ただし、このような情報は決して本人に伝わらないようにしてください。

このように、「気難しい人」の扱いはプロジェクトの成否に与える影響が大きいため気を付けなければなりません。ただし、気難しい人は業務の専門性を有している可能性が高いです。

そのため、気難しい人とうまく付き合いプロジェクトの味方に付けることができれば、あなたのプロジェクトはより一層スムーズに進んでいくことでしょう。