OOK86_TELsurublack15190743_TP_V

あなたが「自社の業務を効率化するために情報システムを導入したい」、または「自社のオンラインショップを作りたい」などと思ったとします。そのような場合、どこから手を付けたら良いかわからなかったり、システム導入には一体いくらぐらいの費用が必要なのかを知りたくなったりするものです。

ここでは、情報システムを導入するにあたり何から始めたらよいかについてと、システム会社への見積もり依頼を行うまでにどのような作業が必要かについてお話ししていきます。ここに書かれた内容を理解することにより、情報システム導入の検討をスムーズに進めることができるようになります。

市販のパッケージソフトウェアを調査する

情報システムの導入を検討しているならば、まず検索エンジンなどで市販のパッケージソフトウェア(ウイルスソフトや画像作成ソフトなどの市販ソフト)を探してみるのが良いと思います。パッケージソフトウェアとは、一般にソフトウェア製品を指す用語です。パッケージソフトウェアには、簡単に導入できて使いやすいものが多くあります。

パッケージソフトウェアは、個々の導入先の要望に合わせた改造(カスタマイズ)を行うことは想定されておりません。そのため、機能の割に価格が安くなっています。無料で導入できるパッケージソフトウェアも出回っています。

そのような価格の安いパッケージソフトウェアを使う場合、システムを安価に立ち上げることができます。ただその反面、システムの運用や保守において継続的な課金が発生する場合があります。1年や2年といった期間の単位で、トータルでかかる費用をよく確認するようにしてください。

また、パッケージソフトウェアはカスタマイズを想定したものになっておらず、ソフトウェアの機能改善は主にバージョンアップで行うことになります。バージョンアップには、自社の要望事項が反映される保証がありません。機能改善の納期も保証されません。

また、バージョンアップによってかえって使いにくくなることもあります。Microsoft社のWindows の最新版が発表され、無料でバージョンアップできるにもかかわらず過去のWindows を使い続ける人がいるのと同じ理屈です。

したがって、パッケージソフトウェア導入のメリットは、自社の要求事項に合ったものを見つけられるかどうかで決まると考えられます。

システム開発会社に見積もり依頼する

必要な機能を持つパッケージソフトウェアが見つからない場合、あるいは使い勝手の向上を含めた要望事項に対して柔軟なカスタマイズを行えるようなシステムを作りたい場合は、専用アプリの開発を行うことになります。その場合は、システム開発会社に連絡して具体的な内容を相談することから始まります。

そして、システム開発会社に対して見積もり依頼を行います。システム開発会社が見積もりを行うには、開発に要する金額の規模を理解しなければなりません。

そのため、システム開発会社の担当者はあなたに「システムで必要とされる機能」のヒアリングを行います。ヒアリングは、開発機能の規模によって何回も行われます。一通りの機能ヒアリングを終えたら、システム開発会社がシステム導入にかかる見積もり金額を提示します。

見積もり金額の根拠について理解するには、システム開発の見積もりがどのように行われるのか知っておく必要があります。システムの開発工程は、大きく「仕様設計」と「プログラム開発」に分かれます。これらの両方とも、作業工数(作業に要する時間)によって金額が決まります。

作業工数の単位は、人日(にんぴ、1人が1日かかって行う作業量)や人月(にんげつ、1人が1ヶ月かかって行う作業量)などが使われます。

仕様設計とプログラム開発では、工数の単価が違います。一般には、仕様設計の方がプログラム開発よりも抽象度が高く、上位の作業と考えられています。そのため、多くの場合仕様設計の方が単価は高くなります

システムの導入にかかる費用を安くするには、システム開発会社が行う仕様設計の作業量をいかに削減するかが一つのポイントになります

ここで間違えてはいけないのが、仕様設計の作業量を削減するといっても、仕様設計の作業自体は正しく十分な品質で行われなければなりません。コンピュータープログラムの動作は融通が利きませんので、仕様設計に抜けや漏れがあった場合、後にくるプログラム開発工程で修正されることはありません。

仕様設計でのアウトプット(成果物)は、システムの機能仕様書および機能仕様書の内容をプログラム開発者に正確に伝える能力の2点と考えられます。2点のうち、1点が欠けても不十分です。仕様設計のアウトプットに不明な点があれば、システム開発会社に対して十分に確認するようにしてください。

このように、情報システムを導入しようとしたときに何から始めたらよいのか、またはシステム開発会社に依頼した場合どのようにして費用見積もりが行われるのかを知っておくことで、システム導入の検討をスムーズに進めることができます。また、システム導入の意思決定を素早く行うこともできるようになります。