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システム管理者は、会社で使うコンピューターシステムの「システム管理」の作業を担当します。システム管理の仕事とは、システム開発プロジェクトの立ち上げから始まりシステム構築後の運用・保守までの期間において発生するさまざまなシステムに関する仕事のことを指します。

システム管理の仕事を行っていくと、いろいろな障害に出くわしそれによってシステム管理者は悩みを持つようになります。そしてシステム管理における悩みは、必ずしもシステムそのものに対する悩みにとどまりません。

ここでは、システム管理者が直面する悩みの内容についてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することで、システム管理者がどのようなところに悩みを持つのかと、それらの悩みがどういう背景のもとで発生するのかを学ぶことができます。

そしてここで得た知識を生かすことによって、あなたがシステム管理者になったりシステムエンジニアとしてシステム管理者を相手に仕事をしたりするときに、システム管理者の持つ悩みに気づき悩みの解決に役立てることができます。

システム管理者が直面する技術的な悩みと人間関係の悩み

システム管理者が仕事を行っていく上で直面する悩みとは、どのようなものでしょうか。システム管理者は、例えばシステムのユーザーとなる職員が増えたらユーザー登録を行います。オフィスの停電があるときは、システムをシャットダウンします。システムの調子が悪いときは、トラブル対応を行ったりします。

そのような中で、システムそのものの動作や操作がわからないというような「技術的な悩み」が起こります。技術的な悩みは、特にシステム管理者として経験が浅いときに出くわすものです。多くの場合、システムを扱うスキルや経験が不足しているために起こります。

しかし、システム管理者が経験を積んでスキルが向上していくにしたがってやがて自力で克服できるようになります。

システム管理の経験を積んでいくと、技術的な悩みから解放されて徐々に「組織の人間関係に起因する悩み」に巻き込まれるようになります。この人間関係に起因する悩みは、なかなか厄介なものであると言えます。

組織の人間関係に悩まされるシステム管理者は多い

それでは、システム管理者が巻き込まれる人間関係に起因する悩みとはどのようなものでしょうか。会社で使う業務システムは、お客さまを相手にする現場部門や、会社の管理部門などさまざまな人が使います。そして、現場と管理部門では立ち位置が異なりそれぞれの利害関係が異なることが多いです。

例えば現場の人は、システムに対して具体的な機能を増やしたり、細かい使い勝手の向上を要望したりします。そして現場の部門は一つとは限らず複数に渡る場合もあります。そのようなとき、複数の現場部門間で意見の調整が必要になることもあります。

それに加えて管理部門では、システムに関して現場と異なる意見を持ちます。現場部門がシステムを使って出す成果物の管理やシステムの使用状況を監視したりします。また管理部門は、システム開発予算を捻出するといった役目も担います。

このように、現場部門と管理部門はシステムに関して異なる利害関係を持ちます。そしてシステム管理者は、複数部門の利害関係の狭間に立たされることが多いのです。部門間の利害関係は、やがて人間関係の問題にもなっていきます。組織の人間関係の問題に巻き込まれるシステム管理者は、意外と多いです。

それでは、もしあなたがシステム管理者になったとして、このような人間関係の問題に巻き込まれたらどのようにしたら良いでしょうか。

そのような場合は、部署間のコミュニケーションを促進することが重要になります。あなたが問題を抱えているということは、現場や管理部門もやはり問題を抱えているということです。そのため、部門横断で問題を共有して全体最適の観点から共同で問題を解決していく姿勢が求められます。

そして、相手の悩みに共感することも大切であると言えます。あなたが相手の悩みに共感し理解を示せば、相手も同じようにあなたや他部署の問題に理解を示してくれる可能性が高まります。こうしたことから、システム管理者はシステムの問題だけでなく部署間の人間関係の問題まで解決していくことが求められる場合もあるのです。

このように、システム管理者が仕事をしていくと技術的な悩みから組織の人間関係に起因する悩みまでさまざまな悩みが出てきます。時には組織の人間関係の狭間に立たされることがあり、つらい状況にもなりえます。

しかしそのような場合でも、システム管理者は人間同士のコミュニケーションを促進し、共同で問題解決に向かう姿勢を示すことが求められます。