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アプリ(アプリケーションソフトウェア)の開発作業は、情報システム開発における全工程の中でもっとも時間と労力を要する作業の一つになります。そのため、アプリの開発を効率的に行うことやアプリ開発を正しく管理していくことがとても重要になってきます。

ここでは、アプリ開発における一般的な3つの注意点についてお話ししていきます。

コーディング規約を定める

アプリの動作は、設計時のプログラムによって決定されます。また、プログラムは「コード」とも呼ばれます。コーディング規約とは、コードの書き方の規則のことです。コーディング規約を定めることは、プログラムの読みやすさおよび保守性を高めるために、とても重要になります

コーディング規約を具体例で示すと、インデント(プログラムを構造的に理解しやすくするために行う字下げのこと)のスペースをどれだけ入れるか、かっこ(){}[]の前後にスペースや改行を入れるかどうか、プログラムのコメントをどのように書くかといったものになります。

コーディング規約の有無は、最終的なアプリの動作に直接関係がありません。極端な話、コーディング規約などなくても、アプリは動かすことができます。それでも、コーディング規約が重要であると考えるのには理由があります。

アプリ開発は、一般に複数の開発者(プログラマー)が参加するチームによって行われます。仮に、コーディング規約を定めないままアプリを開発した場合、プログラマーによってプログラムの書き方が異なってくることになります。

そのような場合、あとでプログラムを見直すのがとても困難になるのです。プログラムの中を検索したいときに、指定する検索条件のパターンが増えて正しい検索が行えなくなります。また、プログラムを修正したいときに、その修正箇所を探すのも難しくなってしまいます。

アプリ開発が進み、数万行におよぶプログラムが完成したとします。その段階になってコーディング規約がないとわかった場合、そのプログラムをあらためてコーディング規約にしたがうよう書き直すのには膨大な時間を要します。コーディング規約なしでは、実質的にそのプログラムは書き直せないことになります。

つまり、コーディング規約を守らずに作られたプログラムは、効率的なプログラムの見直しや修正作業を阻害する要因になってしまうのです。

プログラムのモジュール化および再利用を意識する

プログラムのモジュール化とは、プログラムの中のある機能単位を一つのまとまりとして扱うことです。プログラムのモジュール化は、見通しの良いプログラムを作るためにとても重要です

情報システムのプログラムは、規模にして普通に数万行から数十万行に達します。プログラマーは、開発用の仕様書を理解してその内容をプログラムに変換していきます。

そのため、プログラマーがモジュール化を何も意識しないでプログラムを書いていった場合、仕様書に書かれている同じ処理をプログラムの中で何箇所にも書いていくことになります。そうすると、1つの処理を変更したいときにプログラムのすべての箇所を変更するはめになります。

そのようなプログラムは、保守性が著しく損なわれ、不具合の温床になります。

また、プログラムは再利用を意識して書くべきです。あるプログラムを書くのに、すでに別の箇所で書かれたプログラムやモジュールを再利用すれば済むのであれば再利用すべきです。わざわざ、またあらためてプログラムを書くことに何のメリットもありません。

アプリは、こまめにテストする

プログラムは、一度書いてそれで完成版になるということはまずありません。作ったプログラムをテストし、正しく動作することを確認してから完成版となります。

ここで、アプリはこまめにテストを行うことがとても重要です。これとは、アプリ開発における良い戦略スキームになります。

経験の乏しいプログラマーが一気に数百行のプログラムを書いたとして、そのプログラムが一発で完全に動作するということは現実的にほとんどありません。

もし、そのプログラムが全く動作せず作り直しとなったり大幅な変更が必要となったりした場合、そのプログラムを書くのに要した時間が無駄になってしまいます。

プログラムによっては、大きい機能を一気に書く必要があり、その間はこまめなテストができないように思われる場合もあります。しかしそのようなときでも、プログラムの細かい塊を切り出すことによってテストができるようになる場合もあります。要するに、こまめにテストを行う工夫が大切です。

このように、アプリを開発する際には注意しなければならない点がいくつかあります。正しいアプリ開発のやり方を学ぶことにより、開発効率を上げ、保守性の高いアプリを作ることができるようになります。