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パソコンで使うソフトウェアシステムが、ユーザーとの間で情報のやり取りをする手段のことを「ユーザーインターフェイス」(UI)と言います。システムへの入力のUIは「マウス」や「キーボード」が主体になります。最近ではノートPCやタブレットなどの携帯型端末が普及し、「タッチパネル」も広く使われています。

一方、システムの出力はモニターに表示される画面やスピーカーから出力される音声などになります。そして、システムの「画面デザイン」もUIの一種です。

一昔前まで、仕事で使うソフトウェアシステム(業務システム)のUIはどれも固いイメージで無機質であり、あまり使い心地の良いものではありませんでした。しかし、現在のUIはかなり改善されています。

業務システムを使うユーザーの立場になった場合、同等の機能を持つ2種類のシステムから1つを選択するならば、よりUIの優れた方を採用します。それどころか、システムのUIが優れていて「思わず使ってみたくなるイメージ」を与えられれば多少機能が不足したとしても使ってくれるものです。

最近の業務システムでは、それほどまでにUIが重要になっていると言えます。例えば、「動きがかわいらしい」システムだと初めて使うシステムであっても抵抗感なく受け入れてくれる傾向があります。この傾向は、特にユーザーが女性の場合に強まります。さらに、UIが優れていればユーザーに心理的な癒しの効果を与えることもできます。

ここでは、「ユーザーに癒しを与える」システムのUIについてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することにより、優れたUIを持ちユーザーに選んでもらえるアプリケーション開発の基礎知識を習得することができます。

優れたユーザーインターフェイスには癒しの効果がある

システムに未経験のユーザーが、初めて業務システムを使おうとするとき、たいてい操作方法がわからずあれこれ悩むものです。しかし、「機能の分類」「画面デザイン」「メニューやボタンなどのレイアウト」が直感的にわかりやすくなっていれば、敷居がぐんと下がります。そして、ユーザーは心理的な負担が少なく操作に慣れていくことができます。

他にも、場合によってはシステムから出るメッセージを「音声」(ナレーターの声でも、身内の人の肉声でも良いです)にしたり、警告音を軽快なチャイム音のようなものにしたりするのも優れたUIになります。音声は、いくつか音源を用意して実際に使うユーザーに選んでもらっても良いでしょう。このように、UIにこだわることは実は案外重要なことであると考えられます。

なぜなら、ユーザーが心理的な負担を感じずに使い始めてくれることでそのシステムに愛着がわくからです。そのようなユーザーは、システムをストレスなく使い続けてくれます。そして、次のシステムリプレースでも同じ会社のシステムを選んでもらえるかもしれないのです。

逆に、機能の分類がわかりにくくて何かをやりたいのにどこにその機能があるのかわからなかったり、画面のデザインが不格好で使い心地の悪いものだったりするとユーザーは不満を持ちます。そして、「このシステムは機能が足りない」「このシステムは私に合わない」「やりたいことをやるのに時間がかかりすぎる」などというクレームにつながります。

ユーザーに癒しを与えるユーザーインターフェイスの例

それでは、ユーザーに癒しを与えられるUIの例を見ていきましょう。

  • 画面の背景に、グラデーションを使用する
    昔は、背景と言えばグレーか銀色一色のべた塗りでした。今では、グラデーションでカラフルな色にしたり光源を使って光が広がるようなイメージを簡単に作成できます。
  • フォントに、丸ゴシック体などの柔らかいものを使用する
  • 活性化/非活性化を含む表現力豊かなボタンを使用する
    普段はおとなしくしていますが、ボタンの上にマウスを乗せると活性化して色が明るくなったりアニメーションが表示されたりします。そして、マウスを離すと非活性化して色が元に戻ります。一般的に、ユーザーの操作に対して反応の良いボタンが好まれます。
  • 動きの良い画像リストを使用する
    画像ファイルのリストをスクロール(画面からあふれて見えない部分を表示させようとする操作)すると、滑らかに項目が移動します。端までスクロールすると、数秒間バウンドします。細かい見え方まで配慮されたプログラムであると言えます。

このようなUIを持つソフトウェアは、普通は単調で無機質な操作が一気に楽しくなる可能性を秘めています。そして、このようなソフトウェアの開発は難しくありません。適切な「ソフトウェアコンポーネント」を使えば、安価で簡単に優れたユーザーインターフェイスを作ることができます。

もし、過去に開発したソフトウェアについてUIを新しくしようと思ったら、迷わず優れたUIを持つソフトウェアコンポーネントに対応させる開発を行うべきです。古いシステムのUIを引きずっていると、そのUIはいつまでたっても改善されません。またユーザー側の立場から見れば、そのソフトウェアが優れたUIを持っているかどうかでソフトウェア開発会社の開発投資への姿勢を判断することができます。

このように、優れたUIを持つソフトウェアの開発は大変重要なことです。現在は、優れたUIをいちから開発する必要はありません。ソフトウェアコンポーネントを利用することで、ありきたりのUIを刷新することができます。UIの優れたソフトウェアを開発することによって、お客様がストレスなく使えるシステムの構築を目指していきましょう。