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あなたが、「自社の業務システムの機能を見直そう」と思い立ったとします。そしてあなたは、知り合いのシステム開発会社の営業を呼び、システム改造の見積もりをしてもらったとします。

一週間後、システム開発会社の営業があなたのところに訪れました。そして、システム開発費用の見積書が提示されました。あなたがその見積書を見たところ、ずいぶんと高額な見積もりのように感じました。「今回は簡単な改造なのに、なぜこんなに費用がかかるのだろう。この会社は、ぼったくりの会社なのだろうか…」

このように、システム開発の見積もりが希望金額と異なることは、よくあります。それではなぜ、希望と見積りの金額に食い違いが発生するのでしょうか。

ここでは、システム開発の見積もりが希望金額と異なってしまうことが起こる理由についてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することで、システム開発にかかる費用を正しく想定し、より正確な開発予算の確保に役立てることができます。

システム開発には、アプリ開発以外の作業も発生する

システム開発費用の全体を把握するには、まずその内訳を知る必要があります。システム開発にかかる費用の内訳は、ほぼ次に示す4項目①システム設計費、②アプリ開発費、③現地導入費、④保守費で表されます。これらの内容を順に見ていきましょう。

システム設計費
システム開発を行うには、プログラム作成作業に入る前にどのようにプログラムを作成するのか、方針や作業工程を含む設計作業を行う必要があります。これがシステム設計作業です。既存システムの解析や要件定義および詳細仕様設計などの作業もこれに含まれます。

アプリ開発費
プログラムの作成開発作業になります。「コーディング」と呼ばれる実際のプログラム開発作業、およびアプリ単体での動作テストを行う作業です。

現地導入費
完成したアプリを現場で動かすための作業です。パソコンにアプリのインストールを行ったり、動作のための設定を行ったりします。その他、エンドユーザーに操作説明を行ったり、操作マニュアルを作成したり、システムに関係するサーバーコンピューター(システムのデータを保存するコンピューター)を設定したりする作業もこれに含まれます。

保守費
システム稼働後のサポートにかかる作業です。システム開発作業の完了後に発生する作業のため、過去のシステム開発案件から類推して算出した作業費用になります。保守サポート期間は、契約条件によって変わります。通常、システム稼働後1年間となるのが一般的です。

このように、システム開発には実際のものづくりとなる「アプリ開発」の他にもさまざまな作業が発生します。極端な話、アプリの開発作業が1~2日程度の小改造であったとしてもその他の作業費用を含めるとトータルで5~10日ぐらいまで作業が膨らんでしまいます

システム開発の見積もりには、これらの作業費用がすべて含まれるのです。そのため、市販ソフトを買うときのイメージでシステム開発を行おうとすると見積もり金額が高いと思うかもしれません。しかし、これらの作業はすべてシステム開発に必要なものです。そのため、どうしてもかかってきてしまいます。

したがってシステム開発の予算見積もりのときは、プログラム開発作業以外にかかる作業も含めることを理解しておきましょう。

システム開発会社の作業を減らしてあげれば見積もりを安くできる

システム開発見積もりには、現場への導入作業(インストール)やマニュアル作成作業なども含まれます。これらの作業の中には、必ずしもシステム開発会社でなくてもできるものがあります。どうしてもシステム開発費用を安く抑えたいならば、そのような作業を代行してくれる人を探してみましょう。

例えば、あなたの近くにパソコンの操作に慣れている人や、WordやExcelといったオフィスソフトを使える人が近くにいるのであれば、そのような人に作業を依頼してみればどうでしょうか。そうすれば、その分の作業をシステム開発会社の見積もりから外すことができます。

この他にも、見積書の作業の中でシステム開発会社にやってもらわなくても済む作業があればそれを見積もりから外してもらいましょう。そうすることで、システム開発にかかる費用を安く抑えることも可能になるのです。

このように、システム開発には単なるアプリ開発以外の作業も含まれてきます。このことが、システム開発費用が高くなる理由です。そのため、たとえ小規模なアプリ開発であってもトータルのシステム開発見積もりが高額に感じられることもあります。

しかしそのような場合でも、システム開発会社の作業を減らしてあげることでシステム開発費用を安く抑えることが可能になります。ぜひ、覚えておいてください。