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システム開発会社は、あなたがシステム開発の仕事を依頼したとしても常にその仕事を引き受けてくれるとは限りません。システム開発会社が、依頼された仕事を断ることもあります。

そのように仕事を断られた側は、もしかすると「この会社とは付き合いが長いし、これまで多少の無理を聞いてくれることもあったのに、どうして?」と感じるかもしれません。

それでは、システム開発会社が仕事を断るのにはどのような理由があるのでしょうか。依頼側に何か落ち度があるのでしょうか。

ここでは、システム開発会社が仕事を断るときの理由と、あなたが依頼者となったときにスムーズに仕事を受けてもらうにはどのようにしたら良いかについてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することで、システム開発の仕事をシステム開発会社に受け入れてもらいやすくなり、あなたの仕事を早く進めることができるようになります。

仕事を受けた場合のデメリットが大きいと判断したときに仕事を断る

システム開発会社は、文字通り「会社」です。そのため、仕事を増やし売り上げを上げたいに決まっています。したがって、通常はお客から仕事の依頼を受けたならばできることなら引き受けたいと思うはずです。

しかしシステム開発会社が、「仕事を受けるメリットと受けた場合のデメリットを比較して、デメリットの方が大きい」と判断したらその仕事を断ります。それでは、システム開発会社が「この案件を受けた場合に、デメリットが大きい」と判断するのはどのような場合でしょうか。

・担当者が別の案件で埋まっていて社内に対応できる人がいない

システム開発担当者が、別の仕事にずっと入ってしまい代わりになる人もいない場合があります。そのようなとき、その会社は当面の間新たな案件に対応できません。

このようなときにシステム開発の仕事を断られないようにするには、前もって案件情報をシステム開発会社に伝えておくのが有効な対策になります。そうすることで、システム開発会社が担当者の仕事の割り当てを考えてくれるでしょう。

・依頼された案件に関して、技術的に未熟もしくは未経験である

システム開発会社は、システムの専門家の集まりです。しかしそのような専門家集団であっても、すべてのシステム開発の分野に通じているわけではありません。人や会社によって得意分野や不得意分野があったり、会社の技術力が最新の技術に追いついていなかったりすることがあります。

そのような場合、システム開発会社は依頼案件のリスクを見積もれなくなります。そうなると仕事を断ります。このようなとき、依頼側は技術的な調査費用をシステム開発会社に支払ってまずは調査から着手してもらう手があります

または、別のシステム会社に依頼するしかないこともあります。システムのさまざまな技術的要件に対応できるように、複数のシステム開発会社と付き合いを持ち、頼りになるシステム開発会社を見つけておくようにしましょう

・受託契約の条件が請負契約で、受託側のリスクが大きい

一般に、システム開発の受託契約条件には「請負契約」「準委任契約」があります。請負契約の場合、成果物(完成したシステム)を納品することが求められます。したがって、「受託側にとってリスクが高い」契約です。

もう一方の準委任契約は、受託側の労働時間にしたがって対価が支払われる契約です。端的に言えば、契約上仕事の成果は問われません。したがって、準委任契約は「発注側にとってリスクが高い」ものであると言えます。

そして依頼者がシステム開発会社に対して請負契約の見積条件を出した場合、システム開発会社はある程度の作業上のリスクを見て作業見積もりを行います。しかし、作業前にリスクが十分に見積もれないときがあります。そのような場合に仕事を断ります。

また、システム開発を受託する側の作業があいまいなケースもあります。案件の仕様自体があいまいだったり、依頼側が作業指示書を作っていないなどの理由で受託側の作業があいまいだったりする場合、システム開発会社が仕事を断ります

システム開発会社と良い人間関係を築いておくことが大切

依頼者と依頼先のシステム開発会社がこれまでに一緒に仕事をしたことがあるならば、システム開発会社は依頼者がどのような人物であるかを把握しています。

システム開発会社は、他の会社と同様に人が経営しています。したがって仕事の依頼があったときに依頼者と良い人間関係が築かれていれば、システム開発会社はその依頼者の仕事をなかなか断りにくいでしょう。何とかして依頼者の希望に沿いたいと思うはずです。

こちらからの仕事の依頼に対して協力的なシステム開発会社は、たいへん頼りになるものです。頼りになるシステム開発会社を複数社確保しておけば、急な案件にも対応できるようになります。普段から、システム開発会社と良い人間関係を保っておくようにしましょう。

このように、システム開発会社はシステム開発の依頼を断ることがあります。システム開発会社が仕事を断るのはどのようなときかと、そうならないための対策法をあらかじめ知っておくことで、あなたの仕事の依頼は断られにくくなるでしょう。そうなれば、あなたはシステム開発の仕事を早くスムーズに進めることができるようになります。