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あなたは、システム開発会社の生産性について考えたことがありますか。もし、あなたの職場で使っているシステムの開発会社が、生産性の悪い会社だったとしたらどうでしょう。あなたの会社の利益が、システム開発会社に抜き取られてしまうことになります。

ただでさえ日本は、世界の他の先進国に比べて「会社の生産性が低い」と言われることもあります。自社のシステム開発・保守を任せる会社としては、もちろん生産性の高い会社の方が良いに決まっています。それでは、システム開発会社の生産性を知るにはどのようにしたらよいでしょうか。

ここでは、システム開発会社の生産性を判断する方法についてお話しして行きます。ここで述べる内容を理解することで、自社のシステム開発に関して投資効率を上げ自社の利益確保に役立てることができます。

システム開発の生産性は、直間比率でわかる

システム開発会社がシステム開発の見積もりを行う場合、見積もり金額は単に「システム設計開発にかかる費用」に「利益」を含めたものにはなりません。そのような見積もりをして事業が継続できる会社は、まずありません。

そのような見積もりができるのは、個人事業主で営業も開発も保守も全部一人でやり、かつ案件が安定的にひっきりなしに入ってくるというような非常に恵まれた環境にいる人だけではないかと思います。通常、このような環境はありえません。

実際には「会社として」システム開発の見積もりを行う場合、設計開発以外にもさまざまな費用が計上されます。ここで、設計開発にかかる費用のことを「直接費」といいます。直接費とは、いわばその案件を処理するのに直接かかる費用になります。

そして、直接費の対義語として「間接費」があります。間接費は、個別案件に無関係にかかる営業活動・研究開発・経理事務・企業年金や社会保険費などの費用です。

システム開発会社が事業活動を続けていく限り、案件処理以外にもさまざまな間接費がかかりますのでその費用をシステム開発の見積もりに含めることが必要なのです。

したがって、システム開発の見積もりは直接費+間接費に利益を加えたものになります。ここで、直接費と間接費の比率を「直間比率」と言います。直間比率は、会社が独自に定めています。

直間比率が高い会社ほど、間接費が抑えこまれており良い会社です。いわば、システム開発を依頼する上で「お客さまにやさしい会社」であると言えます。

反対に直間比率が低い会社は、間接費の負担が大きく案件処理以外の費用をたっぷりと請求されることになります。いわば、「お客さまに負担を強いる」会社です。

会社によっては、研究開発に投資を続けていて付加価値の高い製品開発を行っているために直間比率が低くなっているところもありますが、こうした会社は一部の例外です。一般的には、会社の生産性は直間比率で決まると考えて良いでしょう。

一般のシステム開発会社における直間比率は、25~40%ぐらいです。例えば、あるシステム開発の見積もりが50万円だったとします。その場合、実際のシステム設計開発にかかる費用は12.5~20万円ぐらいなのです。

小規模開発の見積もりを取得することで、システム開発の直間比率が推測できる

ユーザーであるあなたがシステム開発会社に直間比率を聞いたとしても、もちろん教えてくれることはないでしょう。それでも、直間比率を推測する方法があります。それには、「小規模開発の見積もりを取得する」のが有効となります。

小規模開発とは、例えば画面1つから数個のように直接費が推測しやすい規模の開発です。画面1つの設計開発で、例えば工数3人日とすれば直接費はだいたい9万円~12万円程度です。ここでは仮に10万円であるとしましょう。

この案件を複数のシステム開発会社に見積もり依頼すると、会社によって金額は25万円~40万円と差が出てきます。この差が、直間比率の差なのです。直間比率が高いほど、見積もりの中の間接費の割合が低く生産性が高い会社であると言えるのです。

このように、システム開発会社の生産性を知るには直間比率に着目するのが有効です。システムの開発保守を依頼するなら、生産性の高い会社に依頼しましょう。そうすることで、システム開発に無駄な費用をかけずにあなたの会社の利益確保に貢献することができます。