-shared-img-thumb-PP150719290I9A0461_TP_V

あなたが、自社の情報システム管理者だったとします。そして、あるシステム開発会社に仕事をお願いすることになりました。早速その会社に要件を伝え、それに見合ったシステム開発の提案をしてほしいと依頼しました。しかし、何日かたってもその会社からの連絡が一向にありません。

あなたは、その会社からの反応が遅いと感じます。「忘れられてしまったのだろうか……」あなたは不審に思い、そのシステム開発会社に電話をしました。するとその会社の担当者は、丁寧な口調で提案書が遅れていることを謝罪しました。

あなたが提案書の進ちょくを聞いてみると、「鋭意対応中」とのこと。結局、提案書はまだできていないようです。そしてあなたが「提案書はいつできるのか」と尋ねると、その会社の回答は「決まり次第、折り返し連絡する」でした……

結論から言うと、そのようなシステム開発会社とは付き合わない方が良いです。ここでは、反応が遅くお客さまからの連絡に対して機敏に動かないシステム開発会社は外した方が良いと考える理由についてお話ししていきます。

ここで述べる内容を理解することにより、「良いシステム開発会社の見極め方」や「客の依頼に対して機敏に動けないシステム開発会社に潜む内部事情」を学ぶことができます。そして万が一、あなたがだめなシステム開発会社に当たってしまったときにも、あなたの時間を無駄にせずに冷静に対処することができるようになります。

提案書作成に時間をかけても、成果物のできばえは変わらない

システム開発会社にとってお客様であるあなたは、システム開発の提案書を依頼してその回答が遅いという場合にどのようなことを考えるでしょうか。

「きっと、要件定義を詳細にやっているから時間がかかっているんだろう」とか、「きっと、すこぶる使いやすい機能が付いて金額もがんばった形で提案書を作ってくれているんだろう。だから、もう少し待ってあげよう」などのように、好意的にとらえる人もいると思います。

しかし、実際にそのようなことはまずありません。たいていは、提案書を作成する予定のセールスエンジニアが他の案件対応で手が回らなかったり、会社内の部署間で提案書の作成分担をたらい回しにしたりしているものです。すなわち、あなたの提案書に手が付けられていないのです。

もし、本当に要件定義や機能仕様検討を詳細に行って時間がかかっているならば提案書の納期回答があるはずです。提案書について納期回答がなく、ただ時間がかかっているというのは要するに「軽く考えられている」のです。

このような状況では、最終的に提案書作成までいくら時間をかけたとしてもその提案書の出来栄えは変わりません。むしろ、時間がかかったことによる機会損失(早く開発をしておけば、その分得られたはずの利益が失われる)が目立つことになります。

それでは、なぜそのようなシステム会社は提案書の作成に時間がかかってしまうのでしょうか。

機敏に動かないシステム開発会社には、たいてい内部事情がある

どこのシステム開発会社も、お客様からの依頼に対してなるべく早急に回答したいと考えています。しかし、それでも機敏に動かない会社は実際にあります。そのような会社には、担当者個人の問題や責任ではなく会社組織としての問題があると考える方が良いでしょう。

実際のところ、次の1~3のような状況かもしれません。「1. この案件は、自分ではよくわからないから以前担当したエンジニアに任せよう。でもそのエンジニアは、なかなか手が空かない人だから困るんだよな。代わりの人もいないし」

「2. 前例がない案件なので、対処方法がわからない。とりあえず他部署の人に話を振ってそっちで決めてもらおう」

「3. この案件は、人材不足で明らかにうちの会社では無理な案件だな。でも、そのような案件に対して会社の方針が決まっていないから上司に判断してもらおう」

お客様に対してこのような対応をするシステム開発会社は、会社組織として「お客様から案件の依頼があったときのオペレーションが不明確である」という致命的な欠陥を持っています。

社員の連携が取れておらず社員個人の判断で仕事を回してしまうので、責任の所在が不明確になるのです。そして、その間の必要な作業がすっぽりと抜け落ちてしまうのです。

このようなシステム開発会社は、経営者がお客様に与えている不利益に気づき会社内部の「自浄作用」によって改善していくべきです。しかしそのような会社は、経営者がお客様を見ていない場合が多いので自浄作用に期待することが難しいかもしれません。

したがって、お客様であるあなたは「そのような悪いシステム開発会社との付き合いをやめる」しかないのです。そして、あなた自身の時間を無駄にしないようにしましょう。

このように、お客様の依頼に対して機敏に対応できないシステム開発会社には理由があります。その理由は、担当者個人の問題ではなく会社組織の内部事情によるものが大きいと考えられます。したがって、そのようなシステム開発会社は、即刻外すのが賢明です。