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システムエンジニア(SE)は、情報システムを設計し現場に納入する仕事をする人たちです。そして、SEには公的資格がないためその気になれば誰でもなれてしまいます。

そのような中、SEの能力指標の一つとして「現場力」があると考えています。現場力の強いSEは、システムの問題で困ったときにとても心強い存在になります。

ここでは、SEの現場力とはどういうものかについてお話ししていきます。ここで述べる内容を理解することにより、現場に強いSEの重要性について学ぶことができます。さらに、ここで得た知識に基づきSEの仕事に対する理解も深められます。

SEの主な仕事は、現場での問題解決である

SEの仕事は、大きく分けてシステムの「設計」「構築」「保守」になります。これらは密接に関連しています。そのため、どれが一番とは一概に言えないのですが、それでもSEに一番求められる能力は「現場でのシステム構築能力」になると思います。

机上でいくらすばらしいシステムを設計できたとしても、現場で動かないものは使えません。設計段階で問題がなくても、ソフトウェアを開発して現場で動かしてみると実にさまざまな問題が起こるのが普通です。

具体的には、「一見正しく使えているように見えるが、一日一回はソフトウェアが不具合を起こして落ちてしまう」「データが少ないときには使えるけれども、データが多くなるととたんに遅くなって使えなくなる」「データがたまってきたのでデータ集計を行ったら、ある条件で正しく集計ができない」など本当に色々なことが起こります。

SEは、このような現場の問題に対して解決を行います。そこで、あなたの管理するシステムで問題が起こったら、システムの担当SEにその問題対応の進ちょく状況を逐次確認するようにしましょう。そうすることで、担当SEの現場力を見極めることができます。

現場力の高いSEであれば、現場で起きた問題に対してすぐに主体的に適切な対応を取れるものです。決して人任せにはしません。現場で起きた問題に対応する場合、問題を正確に把握しそれに対する適切なアクションを起こすのはたいてい一人または少人数のSEになります。

そこで、SEの力量を判断するには、そのSEに問題の対応状況をヒアリングすると良いと思います。そのときのSEの回答が的はずれなものばかりだったとしたら、残念ながらそのSEの力量を疑った方が良いかもしれません。

具体的に言うと、問題の原因がソフトウェアにあるかどうかわからないのにSEの回答が「ソフトウェアの開発担当に確認します」というものだったり(他人任せ)、いつもSEの回答が「現在調査中です」で進展がなかったり(思考停止)したら要注意です。SEの現場力によって、早い問題解決ができるかどうかが決まるのです

このようなことから、あなたが管理するシステムの担当SEの力量を判断するには現場での問題解決能力を見ると良いと思います。そうすることで、担当SEがあなたのシステムをどれだけ理解しているかが明らかになります。

現場力のあるSEは、ソフトウェアを使える状態にするのが早い

一般に、ソフトウェアをパソコンにインストールした後は環境設定やオプション設定が必要です。「Internet Explorer」「Google Chrome」などのWebブラウザソフトや「Office」などの業務ソフトにしても、インストール(初期状態)のままで使うことはまずありません。

例えばあなたがパソコンを新たに購入してWebブラウザソフトを使おうとした場合、最初に好きなホームページを設定したり良く利用するサイトのブックマークを追加したりすると思います。

仕事で使う業務システムの場合は、数えきれないくらい多くの設定があります。ソフトウェアの規模によっては、その設定が数百から数千項目にもおよびます。さらに、設定は1端末ごとに行ったり1ユーザーごとに行ったりします。そのような設定を一つ一つ行うのは、非常に時間がかかり骨の折れる作業です。

しかし、現場力のあるSEは普通にやると時間のかかる設定作業を短時間で終えることができます。例えば、設定のデータベースを自在に操る技術に長けていたり、小さなプログラム(ツール)を作って設定の自動化を行ったりします。要するに、SEの工夫しだいでシステムの設定作業は時間を短縮することができるのです。

そのようなSEは、システムの稼働後にユーザーがすぐ使える状態になるよう作業を行います。例えて言えば、新築の家を買ったときに「家が空っぽの状態」ではなく、「必要な家具が全て納入されて電気/水道/ガスも使える状態」になっているということです。どちらが良いかは言うまでもないと思います。

このように、現場に強いSEがあなたの管理するシステムを担当しているのであれば大変心強いと言えます。そのようなSEが見つかったら、積極的に確保するようにしましょう。また、システム開発会社にとっては現場力の強いSEを育成することが重要であると言えます。